週末キーボーディストの備忘録

あんまり音楽の話はしません

映画感想:パディントン

日本語吹き替え版をTOHOシネマズ新宿で鑑賞。

スクリーンは6番。

 

カップルもしくは家族連れが多かったです。

 

~あらすじ~

言葉をしゃべる熊の少年。

叔父と叔母と南米ペルーの森の中で暮らしていたが、

地震により住処と叔父を失ってしまう。

 

叔母は「老熊ホーム」に入ることになり、

少年は一人、叔父の知り合いの探検家を頼りにロンドンへ向かう。

そこで彼はある家族と出会い、「パディントン」と名付けられる。

 

ファミリーものとあなどるなかれ。

 

洋画ファンは必見です。

ニヤッとするところ多数な映画です。

 

なぜならオマージュが盛りだくさんだから。

 

例えばパディントン駅(名前の由来)で途方に暮れていたところで

無数の鳩に襲われて非常食のマーマレードサンドを奪われるところ。

 

大量の鳥に襲われると映画と言えば、ヒッチコックの『鳥』ですよね。

 

また、

バック・トゥ・ザ・フューチャー』を想起させるスケボーシーン、

メリー・ポピンズ』のように傘で飛んでいくシーン、

『ミッション・インポッシブル』のように煙突を上っていくシーン

(BGMは『ミッション・インポッシブル』の使ってました。)

などなど映画のシーンをオマージュ箇所が多数。

 

パディントンが(麻酔)銃で撃たれて、

階段を転げ落ちるシーンがあったけど

あれも何かのオマージュなのかな。

 

階段と言えば

フレンチ・コネクション』や『アンタッチャブル

を思い出したけど。わからずや。

 

トム・クルーズの元妻のニコール・キッドマン演ずる狂気の剥製制作人に

『M:I』のオマージュさせてたのは凄い。

 

あとパディントンがお世話になる家の屋根裏(パディントンの寝室)に

その家と同じ形のドールハウスがあって、

それを用いて家で何が起きているかを見せていくというのは

ウェス・アンダーソンぽかったよね。

 

映画のオマージュを見つければ「おっ」となりますが、

それを抜きにしてもこの映画はシンプルに楽しめる映画だと思います。

 

ファミリーものだからこそ、大人にも響く要素がありました。

 

南米の秘境の地からやってきた人語をしゃべる熊。

希望を持ってたった一人でやって来たのに、都会の人は冷たい。

 

それどころか都会の生活がわからなくて最初は失敗ばかり。

 

家に泊めてくれることになったブラウン家でも

お父さんや年頃の娘には最初は拒絶されます。

 

なんか中学の友達がいない高校に入った時とか、

はじめてのアルバイトの初日とか、

新入社員になったばかりのときのこととか

色々思い出しましたよ。

 

熊ももちろん最初は凹んじゃうんだけど、

それでも純粋に人の為を思って行動したことで

結果人々に受け入れられるっていうのは

昔の自分を応援するように見守りました。

 

お父さんもパディントンを拒絶していたのが

娘と息子を危険にさらしたくないという親の愛情だったというのが

後々わかるんだけど、こういうベタなとこも良いですね~。

親になったらよりわかるんだろうなぁ、こういうところ。

 

異質なものが

人々に受け入れられるっていのは良いですよね。

心が温かくなる。『シザーハンズ』も最初はそうですね。

 

一番最初に受け入れる者として現れるお母さんがやたら優しいというのも似てる。

家族構成も似てるな。下の男のも割とすぐ仲良くなっちゃうっていう。

 

異質なものであっても

純粋な心を持っていると

受け入れられるっていうね。

 

それを熊に教わるわけですよ皆さん。

純粋さを失っちゃだめですよ皆さん。

 

数十年前に探検家が叔父叔母夫婦を見つけた時の映像(フィルム)を

パディントンが観て今は泣き叔父や自分の家を思い出して

泣くシーンのところは結構秀逸だと思いました。

 

今はないものを映像観て思い出すっていうね。

さらっと映像と我々の関係性の一つを浮き彫りに。

 

そう考えると

映画や映像が好きな人が作ったんだろうなあと

思える箇所が多かったですね。

 

全く触れてきませんでしたが

吹き替え版結構良かったですよ。

松坂桃季くんアテレコうまいと思います。シンケンレッド。

演出の方グッジョブでございます。

 

宣伝の割には他の作品に埋もれちゃってるような気がするのが少し残念なので

みなさんぜひぜひぜひ映画館でご覧ください。

 


映画『パディントン』予告編

 

2016年公開

監督:ポール・キング

脚本:ハーミッシュ・マッコール ポール・キング

出演:ベン・ウィショー(松坂 桃季) ニコール・キッドマン